2012年4月19日木曜日

WHO(世界保健機関)母乳育児成功のための10ヶ条について

 自宅分娩が主流だった昭和20年の母乳率は90%でした。その後徐々にお産が病院で行われるようになり、昭和35年には自宅分娩は50%、そして昭和45年には4%まで激減しました。それに伴い母乳は20%まで激減してしまったのです。母子相互作用の研究や厚生省の母乳研究により母乳育児を勧める様になりましたが、現在の母乳率は50%位です。この数字は20年くらい変わってません。これには政治家と大手企業がつながっているせいだと私は思っています。1989年にWHOとユニセフ が共同声明として出した「母乳育児成功のための10ヶ条」を日本政府は批准しませんでした。乳業メーカーは大手ですから、日本政府はこの声明を批准しなかったと言う訳です。この10ヶ条に書いている事は、自宅や助産院での出産後のケアとして助産師が普通に行っている事です。出産後、赤ちゃんとお母さんを隔離することなく、助産師などの専門家が温かく見守りお手伝いすれば、あたりまえに母乳はほぼ誰でもたくさん出ます。赤ちゃんは出生後30分位すると、おっぱいを探すしぐさをでします。哺乳動物としての本能です。お母さんは乳首を赤ちゃんの口に近づけようとします。出生直後から、赤ちゃんが欲しがるたびに、欲しがるだけおっぱいを与えれば、誰でも母乳はたくさん出ます。お母さんが病気だったり、真性陥没乳頭等で直接吸わせる事が難しい人がいらっしゃいますから、人工乳は必要かと思います。しかし人工乳の無かった昔は、母乳の足らない人は母乳がたくさん出る人から「もらい乳」をしていたのです。今よりずっと出生率が高かった昔は、ご近所さんにおっぱいをあげてるお母さんがたくさんいたのでしょうね。古きよき時代ですね。
政治家と大手企業の癒着は、まさに今の「原発ムラ」と同じ構図です。そんなことに、人間の本質的な部分まで奪われる事を私は断固許せません。
WHO(世界保健機関)母乳育児成功のための10ヶ条
 (1989年3月14日 WHO・ユニセフ共同声明)
第1条 母乳育児推進の方針を文章にしてすべての関係職員がいつでも確認 できるよ
    うにしましょう。
第2条 この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導しま
    しょう。
第3条 すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えましょう。
第4条 お母さんを助けて分娩後30分以内に赤ちゃんに母乳をあげられるようにし
    ましょう。
第5条 母乳の飲ませ方をお母さんに実施に指導しましょう。また、もし、赤ちゃんをお母さんから離して収容しなければならない場合にも、お母さんに母乳の分泌維持の方法を教えましょう。
第6条 医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないよう
    にしましょう。
第7条 お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように終日、母児同室を実施しまし
    ょう。
第8条 赤ちゃんが欲しがる時はいつでもお母さんが母乳を飲ませてあげられるよう
    にしましょう。
第9条 母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしま
    しょう。
第10条 母乳で育てるお母さんのための支援グループ作りを助け、お母さんが退院する時にそれらのグループを紹介しましょう。

2012年4月10日火曜日

写真家の船尾さん宅ギャラリーK2でのお話会がありました。

4月8日に写真家の船尾さん宅ギャラリーK2でのお話会がありました。


今回のお話会では以下のような事についてお話させていただきました。


妊娠・出産・2歳くらいまでの子育ては生命の根源的な部分であり、政治・経済・文化(流行)の影響を受けてはいけない。

・    スポック博士の罪
・    分娩台の罪
・    出生直後の母子を離すことの罪。
・    アクテイブバースの素晴らしさ。
・    人間は1年の早産をしている。
・    WHO(世界保健機関)母乳育児成功のための10ヶ条(1989年3月14日 WHO・ユニセフ共同声明)を日本政府が批准しなかった事は、日本の政治の縮図である。

皆さん初めて聞く事ばかりだったようです。
生命の根源的な部分である、お産やお産直後の母子の本来あるべき姿を、これからブログで伝えて生きたいと思います。

2012年4月1日日曜日

写真家の船尾さん宅にて私のお話会があります。

「月刊セーノ!」の写真と記事を書いて頂いた、写真家の「船尾修さん」が、昨年自宅脇に開設した多目的アートスペース「Gallery K2」にて私のお話会を開催されます。

【日時】:2012年4月8日(日)午後14時~
【場所】:日出町南畑、速見エコビレッジ内 Gallery K2 (速見ICから車で5分)
【参加費】:500円(高校生以下無料) お茶菓子付き

【連絡先】:船尾 TEL(0977)72-7857