2012年9月6日木曜日

おっぱいっていいね・・。

今日、おっぱいマッサージに行った方は、2人目のお子さんで、今日で生まれて1ヶ月。
おっぱいマッサージ中の「添い乳」風景です。


8日前に初めてお伺いした時は、ミルク100ccを1日に3回足していらっしゃいました。母乳は赤ちゃんが泣く度に与えていらっしゃったのですが、足すミルクの1回量が多すぎたため、授乳(母乳)の間隔が空きすぎて、不自然な授乳(母乳)間隔になっていました。そのため、右の乳房にシコリが出来て分泌も悪くなっていました。授乳量を測ると28gと少なめでした。おっぱいマッサージを行なうと、右の乳房は溜まり乳が多く、乳輪部が硬く、明らかに左の乳房から出る母乳とは乳質も違い(溜まり乳は美味しくない)量も悪く、射乳がほとんどありませんでした。左の乳房より乳首が少し短めであるため、赤ちゃんが浅い吸いをしている事も原因でした。もちろんマッサージでシコリは取れました。
右から先に授乳する事と、深く吸わせる事と、追加するミルクを40ccに減らし、回数を6回位にする事をお話させていただきました。

そして今日、2回目のおっぱいマッサージに伺いました。
赤ちゃんの体重を測ると、前回の体重増加率(1日体重増加)よりもかなり良くて、ママはとっても安心されました。
マッサージの前に母乳を飲んでもらい、飲み方や授乳量を見ます。今日はなんと60gも飲めました。そしてそのまま、すーと寝てくれました。
おっぱいマッサージを行なうと、前回分泌がかなり悪くなっていた右の乳房からもピューピューとおっぱいが飛び出しました。右から先に与え、深く含ませるだけでこんなに乳房の状態は変わるのです。もちろんおっぱいマッサージの効果もあります。左の乳房に溜まり乳が原因のシコリが出来ていたので、今日からは左右交互に(今回の授乳で右→左と飲ませたら、次の授乳では左→右と飲ませます)して頂くようにお話しました。

マッサージの終わり頃に赤ちゃんが泣き出したので、右のおっぱいを「添い乳」しながら、左のおっぱいのシコリを取ってしまいました。
上のお子さんをミルクで育てたので、ママは今日が「添い乳」初体験!そこで私が携帯のカメラでかわいい「添い乳」風景をパチリ!ママに見せると「かわいい~!私からはこんな風に見えないから・・」と感激していただきました。
「添い乳」は赤ちゃんのお鼻を塞がないような工夫が必要です。3ヶ月くらいになると顔も大きくなるので、腕枕で「添い乳」出来ますが、新生児の頃は赤ちゃんの背中にバスタオルを巻いた物を置き、お母さんの腕は赤ちゃんの頭と枕の間に伸ばすか、ママの頭の下に置きます。

上のお子さんはミルク育ちだけど、夜泣きもなく、とっても育てやすかったそうです。でもやはり私達は哺乳動物なので、ママたちは「できれば母乳で育てたい」と思われるようです。
生まれて直ぐから、赤ちゃんとお母さんが一緒のお布団で寝て、赤ちゃんが欲しがる度に母乳を与えれば、誰でも4~5日目には母乳はいっぱい出るようになります。しかし産院によっては、母子同室が退院の前の日だけという所もあり、母乳育児が確立するためには退院してからのママの頑張りが必要になってきます。
そんな時に私達開業助産師は退院して直ぐの方のお宅に伺い、おっぱいマッサージや授乳指導などを行なう事で、スムーズな母乳育児へのお手伝いを行なっています。
安全な「添い乳」の方法もご指導させていただきます。
お腹は一杯なのに泣く時には、「添い乳」が効果的です。母乳育児は、いい加減に、楽をしながら・・が大切ですね。

母乳相談や新生児訪問だけを行なっている助産所も多いのですよ。
(社)大分県助産師会のホームページはこちらhttp://www7.ocn.ne.jp/~yoiosan/